因州和紙の産地、青谷で行われた
トロロアオイの収穫作業に参加してきました!
トロロアオイは、和紙を漉く際に楮や三椏などの
繊維原料と一緒に水に混ぜ合わせる「ネリ」の材料で、
和紙作りに欠かせない粘材です。
その粘り気が繊維を均一に分散させ、
繊維を簾に定着させる手助けをしています。
「流し漉き」という和紙独特の漉き方を可能にしているのが
トロロアオイをはじめとする粘材なのです。
トロロアオイは11月頃になると茎や葉が枯れてくるので、
その時期に収穫作業が行われます。
根を傷つけないよう注意しながら掘り起こし、
不必要な茎の部分をカットしていきます。
こうして収穫されたトロロアオイは大きく分けて
二つの方法で保存されています。
一つは防腐剤に漬け込む方法、
もう一つは冷凍する方法です。
天然素材の粘材であるトロロアオイは
その保存方法によって漉き上がった紙の性質が異なってきます。
どのように保存するか一つとっても
紙漉き職人の方のこだわりが垣間見える気がしますね。
以上、トロロアオイの収穫作業レポートでした!