~因州和紙とは~書道紙に向いた天然繊維を活かし、優れた特徴を持つ因州和紙因州和紙の特徴は、天然の繊維が活かされた温かみのあるしなやかさです。酸化しにくく自然な強さを持つことから実用性にも優れ「他の和紙で一枚書くうち二枚書け、滑らかで早く筆がすすむから墨も減らない」と言われています。その高い品質から、「因州筆きれず」とも言われるほどです。 |
そんな因州和紙ができるまでの工程をご紹介します。
1.煮る
三椏(みつまた)、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)などの樹木の皮が主原料となります。
不純物を取り除くため、2~4時間煮続け、純粋な繊維だけを抽出します。
2.水洗い、晒し
水洗いし晒し液で漂白し、和紙を漉けるような状態まで加工します。
3.叩解
機械でたたいて繊維をしっかりほぐしていくことで繊維同士が絡みやすくなり、紙の強度が上がります。
この作業が終わると「紙料」となります。
4.紙漉き
水を張った「漉き舟」と呼ばれる水槽にほぐした原料を水に溶かし、濃度を一定にしていきます。
繊維を分散させ紙を漉きやすくするため、ネリと呼ばれる粘度のある液を加えて、
紙料が均一になるようにしていきます。
水で溶かした繊維を簀桁(すげた)で縦横に揺らし、一枚一枚漉いていきます。
漉き終わって、水を含んだ柔らかい紙を積み重ねていく作業を「床に積む」といいます。
空気が入らないよう気を付けながら、紙を重ねる作業を繰り返します。
紙と紙の間には薄い水膜ができているため、積み重ねても紙同士はくっつきません。
5.脱水
漉いた紙は多く水分を含んでいるので、一晩かけてじっくり脱水します。
圧をかけ水を抜き取っていきます。
6.乾燥
脱水した紙床から一枚ずつはがし、適度に熱した鉄板に刷毛を使って貼り付け乾かします。
7.断裁
紙の種類によって裁断し、サイズを揃えたり、包装することで商品となります。
このように作られた因州和紙を
いちしでは主に書道紙として販売しております。
因州産書道用紙の書き心地をぜひお楽しみください。
書道用紙 – いちし (ichishi-washi.com)
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