梅雨から夏の終わりにかけては、湿気や強い日差しの影響を受けやすい季節です。
「久しぶりに開いたら紙が波打っていた」
「少しシミや変色が気になる」
そんな経験はありませんか。
書道用紙は保管環境によって、紙の風合いや墨の入り方、作品の仕上がりにも変化が生まれます。お気に入りの紙を長く心地よく使うために、この時期だからこそ見直したい保管のポイントをご紹介します。
1. 直射日光・紫外線を避ける
書道用紙は紫外線の影響を受けやすく、長期間光にさらされることで、色の変化や風合いの変化につながることがあります。
保管場所は、直射日光が当たらず、風通しの良い場所がおすすめです。
押入れや箪笥、収納棚などの安定した環境に置くと保管しやすくなります。特に湿気が気になる季節は、可能であれば風通しの確保しやすい場所を選ぶと安心です。

2. 湿気対策でシミ・変色を防ぐ
紙は湿度の影響を受けやすく、湿気がこもると波打ちだけでなく、シミや変色、紙質の変化につながる場合があります。
保存時は、和紙や新聞紙など通気性のある紙で包む方法がおすすめです。新聞紙は表面積が広く湿気を吸いやすいため、定期的に交換すると状態を保ちやすくなります。
また、乾燥剤や吸湿剤を近くに置くのも効果的です。紙へ直接触れない位置に置きましょう。

押入れで保管する場合は、すのこを敷いて床との間に空間をつくることで湿気対策になります。
一方で、ビニールなど通気性の低い素材で長期間密閉すると、内部に湿気がこもり、シミや変色の原因になることがあります。保管時は「乾燥しすぎず、湿気をためすぎない」環境を意識してみてください。

3. 折れやクセを防ぐ保管を
紙は折れや反りがつくと、制作時に扱いづらくなることがあります。
できるだけ平らな状態で保管し、上に重いものを載せすぎないことも大切です。
半紙や小さめのサイズは箱に入れて、画仙紙など大きな紙は折れがつかないよう保管方法を工夫すると安心です。

4. 時間を味方にする保管という考え方
書道の世界では、紙を良い環境で保管しながら時間をかけて使う楽しみ方もあります。
適切な環境で保管された紙は、時間とともに風合いや書き味に変化を感じることもあり、紙と長く付き合う面白さのひとつです。
一方で、保存環境を誤ると湿気や光の影響を受け、せっかくの紙が本来の状態から変化してしまうこともあります。
季節に合わせて少しだけ保管方法を見直すことが、紙を長く楽しむ第一歩です。
紙の状態が整うと、書く時間もより心地よいものに。
お気に入りの一枚を、次に使う日まで大切に保管してみませんか。
「いちし」では、書き心地や用途に合わせて選べる書道用紙を取り揃えています。
保管環境を整えたあとは、次に使うお気に入りの一枚もぜひ探してみてください。
◆いちしについて

