昨年12月末に
因州和紙の産地、青谷で
楮の刈り取り作業をさせていただきました!
楮はクワ科の植物の繊維です。
切り株から生える枝の靭皮繊維を和紙の原料として使われます。
繊維同士の絡みがよいため、出来上がる紙は破れにくくとても強度があります。
和紙の原料として使用できるまでにいろいろな工程がありますが
今回は刈り取り作業に参加させていただきました。
人の身長を優に超える枝を鎌や専用の道具を使って刈っていきます。
鎌をしっかり持って勢いよく斜めに引きます。
鎌の扱いに不馴れでも
専用の道具だと軽い力で簡単に切る事ができます。
汚れや傷をつくらないよう気を付けて刈り取ります。
なるべく枝の根本近くを刈り、また成長したら刈り取ります。
毎年刈り取り作業を行うため、なるべく良い状態を保つための工夫なのです。
刈った枝の切り口は地面について汚れないように纏めておきます。
刈り取った枝はこの後均一の長さに切り揃えられ、蒸し・皮剝ぎ作業へと進んでいきます。
和紙の原料として使える状態にするだけでもとても根気のいる作業です。
ひとつひとつの工程や工夫が良質な和紙作りにもつながるのだと再認識しました。
以上、楮の刈り取りレポートでした!